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[49]ありす 06/10/28 17:27 DGlaBHzaukfhjqQFzu4A
その恥ずかしさは、あるクリスマス会のときに更に感じました。クラスの
生徒達が先生のために沢山のプレゼントを持ってきていましたが、そのどれもが
美しい、華やかな包装紙で包まれていました。
テディの以外は。
テディからのプレゼントは茶色の紙袋に無造作につつまれていました。
トンプソン先生は心が痛みながらその袋を開けました。その袋から、
石がいくつか外れて、無くなっているブレースレットと
香水が4分の一入っている小瓶が出てきたとき、
クラスの子供達が笑い出しました。
でも、トンプソン先生が「まぁ、綺麗なブレースレットね!」と言い、
香水を手首につけ始めたら、クラスの笑いも消えていきました。
その日のクラスの最後にテディはトンプソン先生のところに行き、
「先生、今日の先生はお母さんと同じ香りがするよ」と言いました。
子供達が帰った後、トンプソン先生は1時間以上、机で泣きました。
その日、トンプソン先生は国語、そして数学を教えるのを止めました。
代わりに子供達を教えることを始めました。
トンプソン先生はテディに特に注意を向けるようになりました。
テディに教えれば教えるほど彼は生き生きと変わってきました。
励ませば励ますほど、彼の反応は早くなりました。そして一年の終わりに、
テディはクラスの中でも上位の成績でした。テディはクラスの中で賢い子達の
一人になっていたのです。
トンプソン先生がその一年の始めに「皆を同じように愛しています」とついた嘘は
意味が変わり、テディは「先生のお気に入り」の一人になっていました。
一年経ったころに、トンプソン先生はお手紙を見つけました。
テディからのもので、トンプソン先生が今までの先生の中で一番最高の先生
であると書いてありました。
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